2010年4月2日金曜日

東洋医学②

・血と水とは?
前回のお話で「形」と
表現していたことを
人体でエネルギーとしては、
血(ケツ)
水(スイ)
と表します。

・水とは?
人体の水分と命の養分が
合わさったものです。
「潤い」と表現されます。
声に潤いが無い。
肌に潤いが無い。
髪の毛に潤いが無い。
などなど。

さらさらした水(津)もあれば、
ドロドロした水(液)もあります。
合わせて水のことを
津液(シンエキ)とも呼びます。

生命力(命の養分)が低下してしまうと
潤いが無くなり、
継続されると「老化が加速する」
場合もあります。

命の養分が低下すれば、
ただの水なので
必要なところに水分が無く、
要らないところに水分があふれます。
浮腫、むくみが出たりします。
(ひどい状態を水毒(スイドク)といいます)
過度の疲労、考え過ぎなどからの脳の疲労で消耗します。

・血とは?
水に氣がまじり赤くなり
「血」となります。
血は、血液でもあり
筋肉、内臓、骨、神経、精神などを
栄養します。
血が消耗してくると
身体が栄養されず、
硬くなります。
(筋収縮、しびれ、不眠、乾燥、口が乾くなど)
また精神も潤わない状態となり
働きが低下いたします。
(イライラ、そわそわなど)

血とは、心身を潤わす栄養であり、
潤いを与える力です。
不足を血虚(ケッキョ)と
言います。
また、
潤いを心身に送る力の低下も血虚と表しますので、
貧血だけでなく、
血行不良も血虚です。
過度の運動、ストレスで消耗します。

血の流れが悪い状態を瘀血(オケツ)と
言います。
肩コリなど全身のコリ。
血の流れが悪い状態です。
女性は、血を集めて妊娠する状態を
保つ機能が備わっています。
集めるけれども、
流れが悪い方は生理痛が強く、
集めにくい方は、
生理不順、不妊などとなる可能性があります。
(先天的な氣の量で症状の有無が変わります)

瘀血は生命力が枯れ、
病が深くなると癌となることも
あります。

血行不良も悪いですが、
生命力の消耗が重要です。
血行不良にとらわれ
心身の消耗する事にならない程度の
血行促進がいいと考えます。



青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

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