2010年4月5日月曜日

東洋医学③


・蔵府学説(蔵象論ゾウショウロン)①
現代医学では、臓腑と表記するのに対して
東洋医学では「蔵府」と表記します。
(古典に蔵府の文字が使われている為)
以後、東洋医学を表す場合には、
蔵府と表記させて頂きます。

古代中国の人々は、
解剖学(形)より、
氣(働き、エネルギー)を
重要視していた為、
古典にも解剖をした文献がありますが、
(かなりひどい事もしていたようです)
氣の理論に蔵府を分類したようです。
社会的な考えとして
陰陽五行など氣の理論が
現代科学と同じように
主流であったのです。

実際は、存在しないが
働きが認められるために
心包(シンポウ)
三焦(サンショウ)
という蔵府もあります。

また、土の分類に「脾」という蔵が
ありますが、現代医学では消化器にあたります。
これは、江戸末期に杉田玄白さんが、
こんな大事な臓器に卑という文字は、好ましくない
との理由で脾臓は消化器とは
別の臓器の名となりました。
実在するが五蔵に名がない臓も、
働きの種類別に
五蔵の中に分類されています。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

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