東洋医学③
・蔵府学説(蔵象論ゾウショウロン)①
現代医学では、臓腑と表記するのに対して
東洋医学では
「蔵府」と表記します。
(古典に蔵府の文字が使われている為)
以後、東洋医学を表す場合には、
蔵府と表記させて頂きます。
古代中国の人々は、
解剖学(形)より、
氣(働き、エネルギー)を
重要視していた為、
古典にも解剖をした文献がありますが、
(かなりひどい事もしていたようです)
氣の理論に蔵府を分類したようです。
社会的な考えとして
陰陽五行など氣の理論が
現代科学と同じように
主流であったのです。
実際は、存在しないが
働きが認められるために
心包(シンポウ)
三焦(サンショウ)
という蔵府もあります。
また、土の分類に「脾」という蔵が
ありますが、現代医学では消化器にあたります。
これは、江戸末期に
杉田玄白さんが、
「
こんな大事な臓器に卑という文字は、好ましくない」
との理由で脾臓は消化器とは
別の臓器の名となりました。
実在するが五蔵に名がない臓も、
働きの種類別に
五蔵の中に分類されています。
青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一
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