2010年4月9日金曜日

東洋医学⑥






人体で木の性質を肝木(カンモク)と呼びます。
①肝木の陽の氣は、
疏泄作用です。
肝と胆の蔵府が
精神には(氣)身体には(血)を
めぐらせ安定させます。

②肝木の陰の氣は、
「血を集める」(収れん)
脳の血を集めないと眠れません。

疏泄=心身へ血をめぐらせる(陽)と
収れん=血を集める(陰)の作用で
心身へ血を供給する調節を担っています。

①疏泄が低下すると、
氣滞(氣がスムーズに流れない)
精神抑うつ、潔癖症。
イライラして怒りっぽい(口が苦い。下の裏の血管が怒張します)、
くよくよする。
胃の調子が悪くなる(氣滞と胆汁分泌低下)

②血の調節が悪くなると
1、逆上せ
不眠。めまい。耳鳴り。頭痛など
2、血行不良
手先足先の冷え。肩こりなど筋緊張。月経異常などの
症状となります。
(下まぶたをめくると白い、爪の色や変形が見られます)

肝=血とも言えますので、
肝は水分と氣が合わさり
出来ています。
水が減ると、氣(必要なエネルギー)から
熱(要らないエネルギー)となってしまいます。
自然界と同じく上に逆上せます。
(更年期、自律神経失調症など)
風と同じ作用です。
「風邪」(フウジャ)といいます。
肝氣は水蒸気がのぼるソフトなイメージ(正常)
風邪は風吹き荒々しいイメージです(病的)

その他
肝は活発な氣ですので
現代医学で内分泌系と関係が深い(亢進の場合は鶏の様、落ち着かない状態)
解毒
意思と決断力(五志=魂)
ユングは男性性の氣と表現していました。

肝陰(血)が消耗すると
目(視力、疲れ、眼瞼下垂)目の使いすぎに注意!
性欲力(心と体が原因の勃起力)ストレスと慢性疲労に注意!


よく使われるツボの1例
・太衝(タイショウ)、肝兪(カンユ)
肝の変動(虚実)に一般的なツボです。
・中封(チュウホウ)
ギックリ腰

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

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