2010年9月27日月曜日

東洋医学121

陰陽論

森羅万象の
全てを
陰と陽
分類し
陰の割合
陽の割合
捕らえる事で
理解や考察、展開など
できるように
考えられた
教えであります。

陰とは?
下降、静止、寒冷、求心性、受動的、消極的、影、内部、下部、水、蔵府など

陽とは?
上昇、動的、温熱、発散、能動的、積極的、日なた、外部、上部、氣、経絡など

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年9月24日金曜日

東洋医学120

動物性は
を作る
陰の性質
強いのですが
行動力、興奮など
陽の性質
強く
とても発散の多い
陽の食べ物
陰性(消耗)に働きます。

玄米や根野菜などは
(氣を集める)の食べ物で
陽性(エネルギー充実)に働きますが、
量が多いと
(発散性、過活動など)となり
陰性(消耗)に働きます。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年9月22日水曜日

東洋医学119

医食同源
言われますが

例えば
バナナは
南の島(陽)
果物(陽)植物の1番先にあるため
(陰 根→幹→枝→葉→実 陽)
陽の中にある
陰の食べ物です。

食べると
氣を発散
冷やす性質がありますので
陰性の食べ物です。

動物性は
更に陽の食べ物で
陰性に働きます。

陽極まって
陰になるのです。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年9月21日火曜日

東洋医学118

漢方薬は
五味(五行)の
性質を
複合的に
組み合わせ
処方されています。

高い山(陽)の動植物(陰)
海草(陰)や海の動植物(陽)

乾燥した地域(陽)の動植物(陰)
湿地(陰)の動植物(陽)

暑い、もしくは温かい地域(陽)の動植物(陰)
寒い地域(陰)の動植物

陽の場所には、陰の性質のものが多く
陰の場所には、陽の性質のものが多いです

また
植物(陰)か動物(陽)

動植物(陽)か鉱物(陰)などなど

陰陽五行を組み合わせ
湯液(漢方薬)は構成されています。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年9月18日土曜日

東洋医学117

内因なければ
 外邪入らず」
などと言われ
ストレスなどで
情緒が乱れないと
病になり難いです。

バカは風邪を引かない
と悪い意味でよく
使われますが
気に病む事や
考え事が少ないと
体を痛めにくいとも
思います。

宝飾(食べ過ぎ飲み過ぎ)は脾を傷り、

憤怒(不満怒り)は、気逆は肝を傷り、

過労 湿地は腎を傷り、

寒邪・冷飲(冷たい飲食物)は肺を傷り、

憂愁・思慮は心を傷り、

風雨寒暑は形(身体)を傷り、

恐懼(恐れかしこまる)は志を傷る

何事も
過ぎなければ
大丈夫です。

ストレスになるので
時には過ぎる
事もいいでしょう。

継続して
過ぎたりせず
休みながら
心身ともに
お使いください。

また
同じ方でも
年齢や体調で
変わりますので
お体に合わせて
お使いください。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年9月16日木曜日

東洋医学116

・鹹味

鹹(カン)味は
腎水を養い
水分保持には
重要なのですが

取りすぎると
骨・筋肉・肌や血管に
悪影響があり
腎水
痛めます。
冷え、むくみ、
骨粗鬆症、高血圧など

相克関係(克する)の
心火に影響し
顔色が悪くなるなど
兆候が現れます。

腎病の時は
相克関係(克される)にある
脾土の甘味は、
脱毛など
悪化させます。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年9月14日火曜日

東洋医学115

・辛味

辛味は
肺金を養い
氣が
流れ易くなり
ますが

取りすぎると
発散が強く
必要な氣を
消耗させるので、
肺金
痛めます。

氣の消耗は
抑鬱、精神衰弱
無気力
脱力感など
心身に影響を
及ぼします。

相克関係(克する)の
肝木に影響し
爪の変成などの
兆候が現れます。

肺病の時は
相克関係(克される)にある
心火の苦味は、
悪化させます。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年9月13日月曜日

東洋医学114

・甘味

甘味は
脾土を養いますが
取りすぎると
脾土
痛めます。

脾土に
湿が多くなり
食欲過多・不振
胃の膨満感・張りなど
脾胃の症状が
現れます。

相克関係(克する)の
に影響し
毛が抜けるなどの
兆候が現れます。

脾病の時は
相克関係(克される)にある
肝木の酸味は、
悪化させます。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年9月11日土曜日

東洋医学113

・苦味

苦味は
心火を養いますが
取りすぎると
心火
痛めます。

心火が過剰に
働き
動悸・胸苦しい

苦味により
陽(心火)が
極まり(活発になり過ぎる)
陰に転じると
水分代謝が
悪くなり
上半身の
むくみ
などとなります。

心病の時は
相克関係にある
腎水の鹹(塩からい)味は、
悪化させます。
体毛が抜けるなど
兆候です。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年9月10日金曜日

東洋医学112

・酸味について

酸味は
肝木を養いますが
取りすぎると
肝木
痛めます。

よく
「酢は筋肉に良い」と
言われますが
筋(肝木)に水を
潤わせます。

取りすぎると
血が動かなくなり
では筋が疲れ舌がもつれるなど
返って
悪いです。

胃の悪い方など
虚弱な方には
安易に
おススメできません。

肝病の時は
相克関係にある
辛味は、
悪化させます。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一 

2010年9月9日木曜日

東洋医学111


・ 飲食について

食べすぎ飲みすぎは
脾胃を痛めますが、

味により
影響を与える
五蔵が違います。

許容範囲では
となり
過ぎると
となります。

五行の
相克関係
影響があります。

酸・苦・甘・辛・鹹(塩からい)

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年9月7日火曜日

東洋医学110

素問 宣明五気篇」に
五行に分類して
それぞれ
影響が出易い
疲労があります。

久しく視れば血を傷ける
心火の変動となります)

久しく臥すれば気を傷ける
肺金の変動となります)

久しく坐すれば肉を傷ける
脾土の変動となります)

久しく立てば骨を傷ける
腎水の変動となります)

久しく歩けば筋を傷ける
肝木の変動となります)

久しくとは
酷使するとか
使い続ける、
偏って使うなど
当てはめてください。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年9月6日月曜日

東洋医学109

労倦(ロウケン)について

疲労のことです。
運動は適度であれば
脾土の働きが
良くなり
言うまでもなく
健康維持に
必要です。

本来、
人間や生き物は
まったく
動かなくては
生命維持に
支障が出る
陽性な存在です。

陽性が強い
人生の前半。
陽性が弱くなる
人生の後半。

個人個人の
体調など
考慮して
動く量は、
許容範囲
超えないように
調整し、
動けなくては
いけません。

また
動き過ぎて
陽が極まると陰
動けなくなるのも
いけません。

人生の後半。
病、お疲れが
見られるときには
お体にあった
セーブをしながら

「一生動ける」
体のために
バランスを心がけた
養生が重要です。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一 

2010年9月4日土曜日

東洋医学108

・不内外因

不内外因とは?
内因でも
外因でもない
病の原因で

飲食、労働、休養、SEXなどの
過不足
が含まれ

現代で言う
生活習慣の問題など
です。

その他
外傷、虫刺されなどが
不内外因に
分類されます。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年9月3日金曜日

東洋医学107

王様を怒らせる事ばかりしました。
床から起き上がろうとしなかった
王様は怒り狂い
この医者を殺してしまいました。
その後王様は、治癒したといいます・・・

医者はかわいそうですが、
悲、哀により
氣が消えていたのを
怒ることにより
(怒)と(悲哀)の
バランスを取ったのです。

全ての
心理的なことが
当てはまるとは
思いませんが、

落ち込んでいる人に
怒りと同じ木の性質
覇気を出させてみるとか、

しゃっくり()を止めるのに
 驚かす(
 コヨリでくしゃみ()をさせるなど
五行の相克関係による
対処法が
日常でも
伝えられています。

東洋医学の
バランスを取る
考えは
身体のみではなく
心も同じです。
(ちなみに森羅万象、全て同じです)

個性や素因
多少の偏りは
いいのですが、
過度に偏り
見られることは
心身にとって
健康とは
いえません。

氣・心・身体・環境など
その方にあった
バランスを
取る事が
東洋医学的な治療だと
思います。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年9月2日木曜日

東洋医学106


今までの
内因のお話は
「黄帝内経素問 挙痛論篇」を
参照しております。

「黄帝内経素問 陰陽応象大論篇」には

怒は肝を傷り、悲は怒に勝る
 木(怒) < 金(悲・憂)

喜は心を傷り、恐は喜に勝る
 火(喜) < 水(恐・驚)

思は脾を傷り、怒は思に勝る
 土(思) < 木(怒)

憂は肺を傷り、喜は憂に勝る
 金(悲・憂) < 火(喜)

恐は腎を傷り、思は恐に勝る
 水(恐・驚) < 土(思)

とあり
例えば
中国の逸話ですが
 ある王様が病に伏せていました。
 どんな医者も治す事が出来なかったのですが
 一人の医者が
「命の補償をして頂ければ治します」と
 治療にかかりました。
 その治療とは?

次回につづく

青龍サコダ鍼灸治療院
 迫田 敬一

2010年9月1日水曜日

東洋医学105

・ 驚、恐について

驚くと、氣は乱れる
 氣は乱れ、
 精神障害
 認知(記憶)障害など

恐れると、氣は下がる
 腎氣が動けなくなり
との交流が出来なくなる)
 のおへその下に
 氣を集める力が
 低下する為
 失禁、脱糞
 男性生殖器力の低下
 流産など

どちらも
一時的なものは
問題ありませんが、
長期に渡る
場合は要注意です。



驚・恐は腎水
性質を持つ
七情である為、
腎を傷めやすい
です。

腎虚になっていると
びっくりし易いです。
PTSD患者に
含まれていると
思われます。

お子様は
成長の過程で
腎が充実されて
いないので、
疲れなどにより
氣が減少すると
少しの事で
驚き易いです。

腎水
腎の陽氣である
心火との関係に
影響が
あります。
(東洋医学⑫~21参照)

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一