2010年3月31日水曜日

東洋医学①


氣とは?
皆様はどんなイメージを
持たれるでしょう?
温かさ、冷たさ、磁力、電気、見えない力・・・
様々なご意見があると思われます。

氣とは?
①広い意味では、すべて氣。
②狭い意味では、働き・エネルギー。

この広義的、狭義的な氣の意味を
ご紹介させていただきます。

①広義的な意味の氣
・氣一元論(キイチゲンロン)
「森羅万象すべては氣」
古代中国の人々から見れば、
様々なエネルギー、物体、生物。
熱、磁気、石ころ、木、人間、電車など人工物なども
含めて、「すべては氣で出来ている」と考えると思います。
現代科学の量子物理学でも
すべての物は原子、分子で出来ている。
一見では、動きの無い様な“物”も
動きがあるので、同じような考えかも知れません。

②狭義的な意味の氣
・氣と形
動きがあるもの、働かせるエネルギーを「氣」陽とも表します。
動きが無い静止いている物を「形」陰とも表します。
と相対的に分類されます。
こちらで言う氣は、
様々なエネルギー、働き。
現代科学で神秘的とされること
心の動きも含む。

形とは?
物体など形のある物。
石ころ、身体など
身体に氣が入り始めて動ける。
氣がないと動けない(死)。

人体では、
氣が経絡(ケイラク)という
流れに沿って全身くまなく
流れています。
流れが良いと
身体的、精神的に治癒力があります。

流れが悪い「実」、少ない「虚」と
なってしまうと
心身ともに治癒力が低下いたします。

漢方薬(湯液)、鍼灸などの治療とは、
虚に氣を補う=補(ホ)
実の氣を出す・取る=瀉(シャ)
補瀉することで
氣の流れが良くなり、充実し
心身の治癒力が向上します。

疲労、気候、ケガ、過剰な性行為
過剰な行動(すわりっはなしなど、同じ事を続ける)や
精神的なとどこおり、偏りも
氣の流れが悪くなり、
消耗をしてしまいます。

青龍サコダ鍼灸治療院  迫田 敬一

2010年3月30日火曜日

ホリスティックと東洋医学

4月が目前というのに
まだまだ寒い日が
続きますね。

3/28に行われました。
ホリスティック医学概論セミナーに
ご参加頂いた皆様、
有難う御座います。
少し内容に欲張り
東洋医学のご理解頂け難い方も
いらっしゃった様に
感じられましたので
ホリスティックと東洋医学の
お話をさせて頂きたいと思います。

ホリスティックとは
上記をご参照いただくと定義されています。

東洋医学のベースとなる
「陰陽論」で表現しますと
・病は悪い事でありますが、
 気づきが得られることもあります。
(陰に中にも陽がある)

・体に良いとされる事でも
心に負担が多いとかえって有害となることも。
(陰だけ、陽だけでは存在できない)

・心や体が動き過ぎ、動かない過ぎは
かえって病となる事もあります。
(陰極まれば陽、陽極まれば陰)

部分的なことでは、
良い事と思われる事も
「全体」「まるごと」「とらえる方向で違った見解」で
見ると悪い面があります。

例えば、食養生で
肉食をやめる事を始める。
病となってしまったお体には
良いかも知れません。
しかし、精神的苦痛がひどいと
自己治癒力が低下してしまいます。

逆に「あれもほしい、これもしたい」と
欲求のままに生活を続けるようであれば、
自身の生命力を削ってしまいます。

心とからだ、どちらからも
相対的にとらえ、バランスを考える。

心身のみでなく
家族、社会、経済、自然など
一方面のみではなく様々な方面から
バランスを考える。

ホリスティックと東洋医学は
同じではありませんが、
大きく相関性があることと思います。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年3月16日火曜日

3月28日。予告・・

3月28日の
ホリスティック概論セミナーにて
「東洋医学とこころのバランス」と題しまして
お話をさせて頂くこととなりました。

今回、概論のお話を黒丸先生
東洋医学をテーマに各論として
野網先生と私です。

私の内容ですが、皆様の東洋的素因と
ユング心理学から
陰陽論の解説です。

ユングについて
カール・グスタフ・ユング
(Carl Gustav Jung、1875年―1961年)
スイスの精神科医。深層心理について研究し、
分析心理学(ユング心理学)の理論を創始。
無意識に関心が大きく
「人類の歴史が眠る宝庫」と
たとえている。

東洋思想に影響を受け
分析心理学に陰陽論的な
側面があるので
今回、東洋医学をご紹介させて頂くのに
引用させて頂きました。

私の診療でユング心理学を
カウンセリングしている訳ではありませんが、
・意識(表現している自分)
・無意識(表現していない自分。人類共通の無意識を含む)
意識と無意識のバランス(陰陽論)を図ることが、
「患者様らしく表現するお手伝い」と
心がけていますので
患者様にお話するのに
たいへん便利に使わせて頂いております。
(ユング心理学だけに影響されている訳でもありません)

無意識は押さえすぎると
「影」と呼ばれ
意識を弱らせ
表現を無意識が乗っ取ります。
すると身体的、精神的、社会的などに
多大な悪影響が現れますので
注意が必要です。

たとえば、
思考的な方は、
芸術や癒しなどで
感動や安らぎ
感覚、直感、感情など
少しでも表現できれば
「影」とはならないでしょう。

東洋医学は陰陽論をベースに
五行論があり鍼灸、氣功などが
施術されます。
しかし、陰陽(バランス)を考えない
施術は厳密には東洋医学ではありません。

心のバランスを考えるセラピーは
東洋医学といえますし
「良い物はたくさん施術すれば良い」
お考えは東洋医学的ではありません。
(東洋でされているセラピーという
見解では東洋医学ですが・・)

しかし、それで患者様に
有効であれば陰陽に
こだわる事が無くても
まったく問題ありません。

当日、テストもご用意させて頂いておりますので
お楽しみにしてください。

私自身。
黒丸先生、野網先生の講演も
楽しみにしております。
(くしくも昨年のシンポで
 お酒に○○なメンバーですが・・・)

青龍サコダ鍼灸治療院
 迫田 敬一

2010年2月26日金曜日

エコのお話・・


先日、パーマカルチャースクール
デザインコースで
お知り合いになったエコロジローさんの
講演に行って来ました。

ジローさんは
とても多彩で薬剤師で環境カウンセラー
更に講演では落語と腹話術を用いて
「お笑い環境士」として
講演活動をされています。

今回は、
「光熱費年間9万円の楽しいエコライフ」
と題して分かり易くて楽しい講演でした。

エコロジローさんは
光熱費(電気、ガス)年間9万円で水道は最低料金だそうで、
無理をしているのかと思いましたら、
エコライフを
楽しんでされているということでした。

お話の中で
日本の家庭(3人以上)の
食費(外食含む)は
月平均83000円だそうです。
皆様のご家庭はいかがでしょうか?
そのうち
米:2500円
パン:2300円
麺類:1700円
意外なのが
お菓子類:6300円
日本人の主食は「お菓子」
というデータでした。

もう一つ
日常生活に必要なエネルギーは
カロリーでいうと
テレビ4時間:500cal
燃費10kmのガソリン車で10km走行:8000cal
お風呂1回:6000cal
お風呂と車でかなりのエコになるそうです。

無理をするのも良くないですが、
何もしないのも良くないなぁ

人の「からだ」も「こころ」も
同じで
頑張りすぎも良くないし
頑張らないのも良くないと
と考える機会でした。

最後に講演のなかで
ドイツ心理学者カール・ビューラーの言葉をご紹介いたします。
「人間は、もともと持っている機能を使えば使うほど喜びを感じる」

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年2月4日木曜日

立春


今日は、立春です。
二十四節季の始まりの日です。
これは、太陽の位置を表して
大気中の「氣」の量と
生活での発散と安静の
参考になります。

中心から円の周りに
線を引き
白(陽)の部分が多いと
大気に氣が多く
運動、精神活動など
発散しても体に悪い影響が少なく
活動的で良い時期です。

黒(陰)の部分が多いと
大気に氣が少なく
発散すると体に悪い影響が多いです。
活動を控えたほうが良いです。

個人差があり
心身ともに充実して
氣がたくさんある方は、
年中、発散できる力を
お持ちになっています。

しかし、
陰陽(太極)図を人間の一生と考えると
(春が20歳ごろ、秋が40歳ごろ)
氣がたくさんあるからと言って
使いすぎていると
将来、持たなくなる可能性があります。
このタイプの方は、
氣がなくなって
症状、痛み、精神不安などが
現れているのに
意識的にも生理的(体の反応)にも
発散・興奮され
ますます、消耗していく方が
多く見られます。
自然に合わせた生活が
おススメです。

氣の少ない方は
例えば、立春から
氣は発散してきますので、
のぼせ感、歯茎の腫れ、冷え
胃の調子が悪い、
発散で氣が減り冷えに弱いので
風邪を引き易いなどの
症状が発症し易いです。
本来、氣が少ない方と
本来は多い方が減少している方です。

少ない方は立春では、
まだまだ発散しない方が良いでしょう。
汗をかく、ストレス過多
食べ物では甘味、辛味が発散します。

冬至と夏至は
中心から線を引くと
途中に円があります。
極まっているときには
夏は休養(陰)
冬は外部から暖める(陽)など
必要です。

皆様のお体と相談しながら
ご参考にして頂ければと
思います。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年1月27日水曜日

こむら返り~

暖かな日も時折感じられますが、
まだまだ、寒さが厳しいですね。

この時期、暖かい日の後
寒くなると風邪を引く方に加え
寝違い・ギックリ腰
こむら返りなど
筋肉を傷めてご来医院される
患者様が多く診られます。

筋肉のダメージだけですと
施術により
あっさり治りますが
冷え易い体調の方は
回復力が弱ってしまい
日にちがかかります。

溜まったお疲れの回復が
重要です。

今回は「こむら返り」を
少し和らげる方法を
ご紹介させていただきます。

こむら返りが起きた
足が右ならば
左回りに
足が左ならば
右に回りに
体を回転させます。

正常な足をコンパスの中心とし
回ります。

お部屋が広い場所で
安全でしたら
寝たまま
コロコロ
転がって頂きます。

スペースが無い場合には
立ってコンパスのように
目が回らないように
回って頂きます。

ただし立つ事もできない
急性期には
立つ方法は
止めてください。
足の親指を
引っ張ったりした方が
良いです。
急激な痛みが治まった後に
おすすめです。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一