2010年8月31日火曜日

東洋医学104

・ 悲、哀について

悲と、氣は消える
とは、心身ともに
上焦の氣(肺・心)の
めぐりが
悪くなり
氣が減少します。

氣が減少すると
要らない熱を
発散できない為

胸苦しくなり、
息切れ、
気力がなくなる
落ち込むなどの
反応がでます。

悲・哀は肺金
性質を持つ
七情である為、
肺を傷めやすい
です。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年8月30日月曜日

東洋医学103

思について

思うと、氣は結ばれる
ので、心身ともに
紐が結ばれたように
硬く・動きが悪く
なります。

思うには
脳を使うという
意味も
あります。

度が過ぎなければ
問題ありません。

七情は
極端に
偏りがなければ
表現するべき
情緒です。

思は脾土
性質を持つ
七情である為、
脾を傷めやすい
です。
(東洋医学22~29参照)

胸がつかえる
食欲不振
便意のない便秘でお腹が張る
などの
症状が見られます。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年8月28日土曜日

東洋医学102

喜について

喜ぶと、氣は緩む
ので、緊張感を
解消するのにとても良いです。

しかし、
ごくまれに
心火
不調に
なっていると
コントロールが
出来ない
笑は悪影響を
与える場合もあります。

これは
喜は心火
性質を持つ
七情である為、
心を傷めやすい
からです。

全身倦怠感、涙と尿漏れ
気が狂う
など
が見られます。

くわしくは
心火の投稿と
合わせて
ご覧ください。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年8月27日金曜日

東洋医学101

怒り、イライラから
肝木を痛める場合もあれば、
体調が低下
イライラする
場合もあります。
生理時などもこれにあたります)

肝木に変動が
見られる反応として、

頭痛、のぼせ、目が赤くなる
 鼻血など血が上る事による出血


肝木の低下が脾土も低下させ
 未消化便、ゲップ、お腹が張る、少食
など

その他、すぐに
手を上げたくなる方は
脇の下に通る
胆経が縮んでいるのを
伸ばそうと
している兆候です。

精神のリラックスと
同時に
肝木の治療も有効です。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一 

2010年8月26日木曜日

東洋医学100

怒について

怒ると氣は、上る
ので、
血圧上昇など
氣、血が
上部に偏ってしまいます。

これは
怒は肝木
性質を持つ
七情である為、
肝を傷めやすい
からです。

救急処置の
一つの方法として
下腹部に手を当て
腹式呼吸や
大腿部(太もも)の
内、外側を叩く。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年8月25日水曜日

東洋医学99

内因

情動の変化による
氣の消耗を
言います。

ストレスが
同じようにあっても
情動が
「どう影響されるか?」は
人それぞれです。

ストレスと
感じる
悪いイメージの
情動の変化だけではなく、
良い事
楽しい事も
含めます。

内因となる
情動の変化を
喜・怒・哀・悲・思・恐・驚とし
七情といいます。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一 

2010年8月24日火曜日

東洋医学98

いつもと
お体の状態が
「違う?」と
感じられたら
お体からのメッセージですので、
冷やすと温める
偏り無く
体調に合わせた
バランスが大事です。

基本は、
どんな季節にも
対応できる事が
健康と
考えますが、
氣・血・水
いずれかが
「足りない」
「余っている」と
得意な季節
不得意な季節が
あります。

お体はいつも
同じでは
ありません


気候、ストレス、疲労、運動、食事などにより
変わることが
ありますので、
寒邪以外の
邪でも
お体からのメッセージ
に耳を傾けて頂ければ
と思います。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年8月23日月曜日

東洋医学97

陰の足らない方(お年寄り、病弱)や
陰の消耗が激しいお仕事の方
冷やす事が
養生となります。

陽が足らない方(冷え易い、疲れやすい、病弱、胃が弱い)は、
冷えない事が
養生となります。

陰陽ともに
足らない方
は、
冷やし過ぎず
汗をかき過ぎない。

大まかな体質は
直ぐには変わりませんが、

陽気の少ない方
夏場に運動をしたり
あまりに
暑さが続くことで、
熱がこもってしまったら
適度な
冷却も必要です。

陰の少ない方
冷やしすぎると
陽気不足となり
風邪を引いたり
寒邪で
筋肉が縮みますので、
寝違い、ギックリ腰、こむら返りなど
要注意です。
(特に夏場は陰を暑邪で陰を消耗していますので、
 冷房の影響や少し気温が下がる秋に入って筋肉の症状が多くなります)

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年8月22日日曜日

東洋医学96

温度の低い
冬場
一番寒く寒邪の
影響が大きいのですが、
お体が一番冷え易い状態なのは
夏場です。

冬には
血管、皮膚、筋肉など
収縮して
熱を外へ
逃さない体
なっています。

対して夏は
熱を外へ
追い出すために
冬場とは逆に
熱を外へ
逃がし易い体
です。

暑邪、火邪の
投稿で
陰の消耗が
要注意!
といいましたが、
夏場の冷えは
度が過ぎる

陽気を奪いやすいですから
要注意です。

たくさん陽気のある方も
冷えた自覚がなく
冷えの症状がでる場合もあります。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年8月21日土曜日

東洋医学95

 ・寒邪について

寒邪による
死者が多い為
三陰三陽論の投稿の折
(東洋医学72~83)
傷寒論が
著されたと
書きましたが、
暖房、住居の
不備な時代には
生死にかかわる
病でした。

寒邪は
氣(陽氣)を
衰えさせ


①体の守る力が
(体表のバリアー)
低下させる。

②体が冷えて
氣、血、津液とも
巡りが悪くなり
滞り
筋が縮まるので
痛みとなる

③直接、蔵府を
損傷する。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年8月20日金曜日

東洋医学94

大気が
乾燥していない
には
目立たなかった
(水分と精気)の
消耗
乾燥する
に影響が
現れる事が
あります。

例として
秋に
コンコンと
から咳
となり
陰が
回復するまで
続きます。

夏場の消耗を
早く回復させるために
休養が
重要です。

この証の
漢方薬は
「麦門湯(バクモントウ)」
ですが、
ちなみに
「麦」という文字は
「来」と
時代のどこかで
入れ替わった
らしいので
古文では
麦→来
来→麦
となります。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年8月19日木曜日

東洋医学93

 ・燥邪について

乾燥する秋の氣
されます。

体内の
津液)を
消耗
口、鼻、喉の渇き
肌、頭髪に
潤いがなくなります。

肺金
(東洋医学⑧~⑪)
傷つけ
呼吸器を
痛めやすい。

青龍サコダ鍼灸治療院
 迫田 敬一

2010年8月18日水曜日

東洋医学92

手足や顔の
むくみ


関節痛
 関節包という
 袋に水がある
 ので、
 湿邪に
 影響されると
 関節痛となる

脾土
影響が
大きい
(東洋医学22~29参照)

湿邪は
治りにくい為、
他の邪と
合わさると
しつこい
症状と
なります。

外からの
湿邪のように
脾胃が
弱る

水が
さばき切れずに
水が
停滞し
内湿
なります。

濡れた舌
なると
湿邪に
影響された
一つの
目安となります。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年8月17日火曜日

東洋医学91

湿邪について

湿邪に影響されますと
だるさ」が
特徴です。

日本では
湿気が多い
梅雨

皮膚が濡れた状態も
(濡れたままのシャツなど)

湿邪に
影響されます。



青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年8月16日月曜日

東洋医学90

 ・暑邪について

火邪は、全ての
熱を含めた
熱性の邪
でしたが、
暑邪は
夏の暑さのみ
です。

火邪と同じく
汗が出過ぎる
渇く
赤ら顔
熱っぽい
脱力感

が出現します。

暑邪は
湿邪
結びつき易いです。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年8月14日土曜日

東洋医学89

夏によくある症状
陰の消耗から
尿量が減少し色が濃くなる、
便秘、のどの渇き、
心身ともに疲労感

熱中症の症状
(火邪が強く内風のひどい状態)
筋肉の痙攣など

・鼻血、吐血、喀血、血尿、血便など
異常な出血

(東洋医学72~83参照)に
深く入ると
腫瘍、潰瘍になりやすい
ガンの一つの原因として
陰の消耗から
火邪が強くなり
起因となる
場合があります。
(陽極まって、陰(形)となる

生活習慣
(ストレス・疲労・運動過多
 活動力となる食べ物の摂取過多)など
 陰の消耗が激しく
 長年続けている方で、
 自律神経症状など
 検査ではでないけれども
 体調が悪い方は
 要注意です。
 
 青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

 

2010年8月13日金曜日

東洋医学88

火邪について

外部より
影響が出た
陰の消耗
起こす熱、火
の場合と、

陰の消耗が
激しく
内部よりの
原因から
起こる
火邪があります。

・胸から上の
症状が多く出現します。
歯茎の腫れ、口内炎
目の充血、赤ら顔、高熱

・心火に影響が
出ると
不眠、胸苦しい
躁状態、意識障害、もうろうとするなど

青龍サコダ鍼灸治療院
 迫田 敬一

2010年8月12日木曜日

東洋医学87

外邪ではない
風邪もあります。

ストレスや
肉体疲労により

血や水
東洋医学②参照
消耗して
陽(熱や活動力)と
陰(血水)の
バランス
くずれ
陽があまり
上に昇る
内風(ナイフウ)
となり、
めまい、肩こり
頭痛、のぼせなど
症状が出現します。

「陰が消耗すると
 内風になる」を
たとえると
キャンプファイヤーなどのおり
火がおこると
上に昇る
風が吹きます。

「火が強いと
 風が吹く」
と同じく
陰が弱り
陽の火が
強くなると
内風となります。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年8月11日水曜日

東洋医学86

  ・風邪について
肝木の性質の外邪を
風邪といいます。
(東洋医学⑤⑥参照)

・陽の邪ですので上半身に症状が多いです
・まず表に入り、発熱、悪寒、汗など
・変化をしやすく、症状の移動、出現・消失をしやすい
・他の邪と結びつき易いので
 「風邪は百病の長」といわれます

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年8月10日火曜日

東洋医学85

・外因

体の外部から
悪影響を
与える「邪」です。
「六淫」
「外邪」
と呼びます。

風、湿、燥、暑、火、寒と
御座いますが、
気候、気温の
変化だけでなく
ウイルスや細菌なども
含まれます。

単独で
原因の時もあれば
複合して
いることも
あります。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年8月9日月曜日

東洋医学84

病因論


外因(ガイイン)
外気や気候の影響など
  (風、湿、燥、暑、火、寒)

内因(ナイイン)
ストレスなどによる感情の変化
(喜、怒、悲,憂、思、恐、驚)

不内外因(フナイガイイン)
生活習慣の乱れや外傷など
(飲食、労倦=運動過多、房事=SEXなど)

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年8月6日金曜日

東洋医学83

・二病、三病が
 同時に起こる
 事もあります。

 同時に起こり易い
 病は
 前回投稿の
 東洋医学82を
 ご参照ください。

 赤色の線(陰陽関係)
 青色の線(三陰三陽)
 で表しております。

 また
 外感熱病で
 インフルエンザなど
 急激な風邪は
 温病(ウンビョウ)と
 呼ばれます。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年8月5日木曜日

東洋医学82


三陰三陽論の
考えは必ず
順番通りに
経過するわけでは
ありません



・例えば
初めから陰から始まる
事なども
あります。

・太陰から太陰へ
少陽から少陰へ
など
陰陽の関係へ
移行する場合も
あります。

・正氣が
回復してくると
三陰三陽の順番を
逆に移行
する場合も
あります。


青龍サコダ鍼灸治療院
 迫田 敬一

2010年8月4日水曜日

東洋医学81

三陰三陽は
張仲景(チョウチュウケイ)という方が
書した
傷寒論(ショウカンロン)からの
考えです。

風邪などの
外感熱病
(気候の変化や細菌・ウイルス性など
 外部からの影響の病)
により
たくさんの方が
亡くなる事が
多く
外感熱病
について述べた書物です。

しかし、
外感熱病
以外でも
参考になる
考えです。

青龍サコダ鍼灸治療院
 迫田 敬一

2010年8月3日火曜日

東洋医学80

 ・厥陰病

・胸の症状(痛み、熱感など)

・空腹なのに食欲不振

・嘔吐

・下痢

・口渇、多飲多食、多尿
消渇(ショウカツ)といいます


少陰と同じく
死ということもあります。

しかし
「陰極まれば陽になる」
病の最終段階であり
厥陰病が経過してゆくと
好転する
場合もあります。

肝と腎の陽氣が
衰退したり
盛り返したり
の状態です。

青龍サコダ鍼灸治療院
 迫田 敬一

2010年8月2日月曜日

東洋医学79

 ・少陰病

・四肢の冷え

・消化仕切れていない下痢

・精神落ち込み

・好眠(ずっと寝ていたい)

・脉が細い

腎と心の氣がとなります。

腎水と心火ですので、
最もに係わります。
(東洋医学⑫~21参照)

心火は命の
火そのものですので
(火、熱、温などは
必要なもの不必要なものを
含めたエネルギー源を表します)
心身ともに低下
生命維持ができません。

腎水は
火を貯蔵する力です。
不足すると
生命維持のための
エネルギーが
どんどん消耗してゆきます。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一