2009年12月28日月曜日

リラクゼーション~

様々なリラクゼーションがありますが
今回は、「太乙金華宗旨」を
ご紹介したいと思います。
ヨーロッパでは
「黄金の華の秘密」ユング、ヴィへルム著
として有名です。

東洋医学の元になる
東洋思想の一つである
道教の瞑想の書です。

以前にも
投稿させて頂いた
リラックスは
ゆっくり話す。ゆっくり動く。
ゆっくり食べるなど
すべてにおいて
安静に近い状態です。

究極は、心にもからだにも
囚われない。
“無”
という状態です。

この書物には
“無極”
とあり、心とからだ、いずれも
無になる事で
新たな作用が起こり
力が湧いてくる
とされます。

現在の私たちは
力、パワーというと
興奮状態、たくさん貯めるなど
と思いがちですが、
「陰極まれば陽になる」
陰陽の法則にあるように
陽(活動)が極まれば動けなくなり
陰(安静)が極まれば新たな力が湧いてくる

ついつい
「活動すると得られる事がある」と
囚われがちですが、
度が過ぎると
すべてを失う可能性があり、
逆に欲求がなくなったほうが
かえって得るものがあるかも。
欲求の為にやりすぎ、やらなさすぎ
どちらも
良い様には思えないです。

リラクゼーションですが
小周天(ショウシュウテン)といいます。
まず、目線を鼻先にボーと向け
静かな呼吸で
吸気に尾骨、仙骨辺りから
氣のボールが頭部まで
上っていくイメージをします。
呼気には眉間から
下腹部へ下がっていく
イメージをいたします。

さらに、心を沈め
浮かんできた事柄を
消していくトレーニングを
致します。
浮かんできたことは消えないと
なぜ消えないのか?を
見つけ出し
納得して消すようにするか、
それでも消えない場合は
中断し歩いたりしてみる。

まず、氣の呼吸に合わせたトレーニングから
はじめる事がよいでしょう。
目標は
「意識する事無く
呼吸・氣のまわるイメージ・心
が到達できる事」ですので
頑張らないでチャレンジしてください。

注意として
呼吸に囚われてしまうと
過呼吸になる恐れがありますので
無理なされないでください。

年末年始はお忙しいかたも
いらっしゃる事でしょう。
ホット一息されるおり
参考に致してください。
皆様のご健勝をお祈りいたしております。
良いお年をお迎えください。
青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2009年12月10日木曜日

顎関節症


顎関節症は実は私も経験があります。
20代前半のことでした。
当時はまだ鍼灸の学校に通い始めた頃で
原因も治療法も知らなかったです

歯科医に通い半年ほど
マウスピースを
作って頂き
睡眠時に使用しましたが
私の場合は効果がありませんでした。

しかし、
肩こりや目、口に影響があると言われる
「ツボ」を調べてみますと
少しずつ楽になってきました。

ツボですが、
一般でもよく知られている
合谷(ゴウコク)
手三里(テサンリ)
というツボです。

合谷は
手の甲側で親指と人差し指の骨の付け根
(写真参照)

手三里は
肘を曲げ角になるポイントより骨に沿って指三本、手先側
(写真参照)

どちらもコリコリした塊のような反応か
圧迫すると痛みが強いです。
圧痛のあるところを強めに押さえて
口が開き易くなれば、
使えるツボです。
例えば右の顎関節症に対して
右の合谷と手三里の場合もあれば
左の合谷と手三里が有効である場合があります。

押さえるコツがあり、
塊の反応に対して垂直に押さえます。
場所があっていても反応が無い方向に押さえると
効きません。

効果のない方もおられます。
①顎関節の骨に変形がある。
②心因性など脳の緊張。
(脳から直接出てきている末梢神経が影響していると考えられます)
③噛み合わせなど歯が悪い。
④氣(生命力)が足らない為、治癒力が無い。
⑤消化器の問題・心理的な問題などから
 食べない方が良い(補償作用)など
様々、複合的に考えられますが
マウスピースでよくなる方もいらっしゃるし
他の考えによる治療法が
有効な場合もあります。

治療者、患者どちらの立場でも
「思わぬ発想で道が開ける」
可能性に耳を傾ける
心がけを持ち続けることは
良いように思います。

私自身も築き上げられた自分自身より
まだまだ、
見過ごされた、知らない自分があると思っています。
考えにこだわり過ぎず、
目を開いていきます。

先日、阪神タイガース(阪神ファンです)の
赤星選手が脊髄損傷の為
引退されました。
必要な方に車椅子を
プレゼントされていた。
赤星選手、自身が
お体が不自由になる可能性のある
大ケガをされたのも
不思議な思いです。

引退は残念な事なのですが
今までとは違っていても
新たな自分として
輝かしい
第二の人生を応援いたします。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一