2010年7月31日土曜日

東洋医学78

 ・太陰病

・下痢
・嘔吐
・お腹が張り痛む
(温めたり、触られると気持ちよく感じる)

ここからは
正氣(最低限必要な氣)が
減少して
邪氣に
負けてしまい
に入って
しまいます。

脾胃が衰退
(脾胃が弱ると
 全身へ水が送れなくなり、
 送れなくなった水が
 湿邪となります)
湿邪となり
寒と湿による
病が太陰病です。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年7月30日金曜日

東洋医学77




 ・少陽病

・肋骨の脇の下からの部位(胆経)
 に張り、違和感、痛みや
 肋骨の下が苦しい・痛む・張った感じ
 (胸脇苦満 キョウキョウクマン)

・寒気を感じる(悪寒など)と
 熱さを感じる(発熱など)を
 繰り返す。

・めまい

・咽が渇く

・口が苦く感じる

・胸がムカムカする

・よく吐く

・無口になる

・食欲が無い


表から裏へ邪氣が
「行きかけては戻る」
(半表半裏)
状態です。
このとき
経絡では
胆経に邪氣が
ありますので
胆経の症状が現れます。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年7月29日木曜日

東洋医学76


 2、陽明病

・熱はあるけど
 悪寒はない。
(追い出す為に戦う氣が減少した為)

・口渇
 (邪が表より熱となって侵攻して来る為)

・ひどくなると
 お腹が張って痛む。
(押さえると痛むこともある)

・便が硬くて出ない

太陽病より
邪氣
少しに入ると
胃腸の熱(症状など要らない働き)
となります。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年7月28日水曜日

東洋医学75


 1、太陽病
悪寒
発熱
頭痛

後頚部(うなじ)の強張り
浮脉(脉に触れると表面が強く感じられるなど)

風、寒などの邪気が
に入ると
営衛(東洋医学⑩、25、32参照)の
流れが悪くなり
バランスを崩した。
症状が
現れます。

画像を追加いたしました。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年7月27日火曜日

東洋医学74



・太陽
・陽明
・少陽

三陽経の病は
正氣(最低限に維持しなければならない氣)は
あります。


・太陰
・少陰
・厥陰(ケッチン)

三陰経の病は
正氣が不足しています。


生命力が減り
抵抗力が無く、
生体の維持する機能も低下
した状態です。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年7月26日月曜日

東洋医学73

太陽→陽明→少陽→
太陰→少陰→厥陰
(ケッチン)
この順番で
下記1,2,3に当てはめてください。

1、病の軽重
治り易いかor治り難いかの指標

2、病の経過
 初期かor後期かの指標

3、病の位置
府の病かor蔵の病か

4、何の邪に影響されたか?
太陽=寒
陽明=燥
少陽=火
太陰=湿
少陰=熱
厥陰=風

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年7月25日日曜日

東洋医学72

 ・三陰三陽

手太陽小腸経
足太陽膀胱経

手陽明大腸経
足陽明胃経

手少陽三焦経
足少陽胆経

手太陰肺経
足太陰脾経

手少陰心経
足少陰腎経

手厥陰心包経
足厥陰肝経

三陰三陽とは?
経絡の
名前の前に付く

手足の
太陽・陽明・少陽
太陰・少陰・厥陰
(ケッチン)
のことです。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年7月24日土曜日

東洋医学71


 陰陽五行論で 

キーワードにより
 陰陽が変わる。

 (トマトの性質は
  瑞々しく陰。
  色は赤で陽)
様々なキーワードを
総合的に
陰と陽の割合が
陰が多いと陰、
陽が多いと陽。

例えば
肝木は
陰である水分が多い
「血」
そのものと表現いたしましたが、

発生(陽)の性質が
強く
総合的には
陽に分類されます。

最も陽である
心火でも
陰の性質を
やや含みます。

2、陰の中にも陽があり
  陽の中にも陰がある

という事になります。

五行は陰陽を細分化した
考えなので
五行の分類の中に
更に五行がある。

五行穴は、
これらを
表現した
臨床でも
参考になる
考えです。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年7月23日金曜日

東洋医学70

 ・合穴

合穴は腎水(東洋医学⑫~⑯参照)の
性質ですので
氣を
集める性質
です。

根本となる氣が
減少すると
氣が求心性を
失い
発散が強くなり
どんどん
消耗していきます。
この様なときに
有効です。

のぼせ、めまい、
頭痛、肩こりなどで
慢性的な症状は
上記の状態で
氣(生命力)の消耗が
激しく
ますます消耗する
状態です。
更年期・自律神経・婦人科症状に
よく見られます。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年7月22日木曜日

東洋医学69

 経穴 

経穴は肺金
(東洋医学⑧~⑪参照)の
性質ですので

氣を
めぐらし
体表の
守りを
強化
したいときに
有効です。

氣のめぐりが
悪いとき
たとえば
冷えによる
浅いギックリ腰
(肝経の中封 東洋医学⑥参照)
などに
使えます。
これは
肝木の氣を
めぐらしたい時です。

ヘトヘトに
肉体疲労の
あとは
脾土の氣を
めぐらしたいので
商丘(東洋医学23~29参照)を
使う事もあります。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年7月20日火曜日

東洋医学68


前回の補足です。

東洋の考え方の
根底にある
陰陽論

陰のみ
陽だけは
存在し得ない
ので、

陰の中にも
陽があり


陽の中にも
陰がある


この法則を
前回の
陰経と
陽経では

五行穴で
五行(五行は陰陽を細分化した考えです)が
違う
となります。

違うというより
上記の陰陽論でいう

陽の中にも陰がある
陰の中にも陽がある
ということです。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

東洋医学67

各経絡の
五要穴には、

五行があり
陰陽
あります。

東洋医学③~29
蔵象論で
各それぞれ
陰のはたらき
 陽のはたらき」

相対する
陰陽の
働きがある
ご説明をさせて
頂いておりますが
経絡では

陰経     陽経
井=木   金
栄=火   水
兪=土   木
経=金   火
合=水   土

となり
例えば
肝木の場合は
肝は井木穴
胆は井金穴
となります。

ですので
同じ井穴でも
陰陽が違います。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年7月17日土曜日

東洋医学66

 ・兪穴
兪穴は脾土(東洋医学22~29参照)の
性質ですので
各経絡全体に
栄養が行き渡っていない時に
有効です。

肌や肉が
硬くなり
反応が出易いので
ゆるむ性質の
ツボです。

陰経は
井・栄・兪・経・合
木・火・土・金・水
と対応し
兪土穴は
原穴とされます。
栄養が
経から蔵府へ
栄養が
行き渡る
ツボです。

陽経は
井・栄・兪・経・合
金・水・木・火・水
となり
原穴は
別に存在します。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年7月16日金曜日

東洋医学65

 ・栄穴
栄穴は心火(東洋医学17~21参照)の
性質ですので
経に(要らない働き)が
多いときに
使います。

扁桃腺には大都(脾経)
麦粒腫には二間(大腸経)
二日酔いには魚際(肺経)など

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年7月15日木曜日

東洋医学64

五行穴とは?

各経絡に
五行があります

井=木
栄=火
兪=土
経=金
合=水


・井穴
井穴は肝木(東洋医学⑤⑥参照)の
性質ですので
血が動きにくい時
有効です。
打撲、痛み、コリ、痺れなど
井穴刺絡(セイケツシラク)を
行います。

井穴刺絡とは、
指先の爪の脇に
ある井穴付近の
赤黒く浮き上がった
毛細血管に
鍼を
「チョン」と
刺して直ぐに
抜く方法です。

鍼以外の
施術では
上記症状の時に
皮膚を
傷付けない様に
爪楊枝の丸い方で
押さえみるのも
一つの方法です。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一 

2010年7月14日水曜日

東洋医学63


ツボの性質の1例

正経の治療の場合に
各経絡のどの
ツボを使うか?
1例をご紹介いたします。

各経絡の
上肢、下肢には
五行穴という
5つのツボが
あります。

指先の末端から
井(セイ)
栄(エイ)
兪(ユ)
経(ケイ)
合(ゴウ)

とあります。

画像は
肺経の五行穴です。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年7月12日月曜日

東洋医学62


 奇経の脉診

奇経だけでも
いくつかの
脉診の方法がありますが、
今回は
私が臨床で
使っている
脉診をご紹介いたします。

画像をご参照いただきながら
下記をご覧ください。

・督脈=白丸 ABCの浅いところ
・任脈=白丸 ABCの浅いところと深いところ
・衝脈=白丸 ABCの深いところ
・帯脈=Bの緑丸と青丸
・陽蹻脈=Aの緑丸と青丸
・陰蹻脈=Cの緑丸と青丸
・陽維脈=Aの青丸、Bの白丸、Cの緑丸
・陰維脈=Aの緑丸、Bの白丸、Cの青丸

督、任、衝脉の深い浅い
脉を押さえてゆく
①ごく表面は浅い=督脉
②骨に近づき深い=衝脉
①+②全体に問題がある=任脉


その他の反応は
脉のごく浅い
所の
上、外側、内側です。

上記の
反応、問題とは
他の見所よりも
「飛び出して
 当たりがある」
ことを指します。

李時珍原著であります
「奇経八脈考」から
気口九道脈診を
引用いたしております。


青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年7月11日日曜日

東洋医学61


 督脈

督脈の兆候は
・陽蹻陽の病より
 さらに陽が多くなり過ぎた病。
 陽が多くなりすぎると
 体の陽の部であります
 頭、胸に熱(過剰な働き)が
 増大し
 頭部では
 脳、目、鼻などの
 疾患となり易いです。

 脳溢血などによる
 後遺症、症状。
 手足の筋の固く衰える
 痺れ、麻痺や
 てんかん、血圧異常など

 頸の後ろ、肩・背中の
 痛み、コリ、神経痛など

 脳溢血でない
 上記症状。

・陽虚により
 汗がでる。寝汗。風邪、発熱など


主治穴は
 後谿(東洋医学48の図参照)

2穴治療の場合には
 後谿
 申脈
(東洋医学48の図参照)

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年7月10日土曜日

東洋医学60


 陽蹻脈

陽蹻脈の兆候は
・陽の病
(陽が多くなり過ぎた病)
 水、血が消耗した為に起こります。
 (東洋医学②参照)

 脳溢血などによる
 後遺症、症状。
 手足の筋の固く衰える
 痺れ、麻痺など

 脳溢血でない
 上記症状。

・陽虚により
 汗がでる。風邪など

・頸の後ろ、肩・背中の
 痛み、コリ

主治穴は
申脈(東洋医学48の図参照)

2穴治療の場合には
申脈
後谿(東洋医学48の図参照)

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年7月9日金曜日

東洋医学59


 陰蹻脈

陰蹻脈の兆候は
・胃の病(東洋医学22から29参照)
 消化器

・腎の病(東洋医学 ⑫~⑯)
 泌尿器
 下腹部や腰の痛み、下肢の痛み・冷え。
 婦人科疾患など

・目、鼻

腎経と胃経と
流注を共有するため
腎、胃の病
関係いたします。

主治穴は
照海(東洋医学⑭の図参照)

2穴治療の場合には
照海
列缺(東洋医学⑨の図参照)

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田敬一

2010年7月8日木曜日

東洋医学58


 任脈

任脈の兆候は
・肺、大腸の病(東洋医学⑧から⑪参照)
呼吸器、皮膚疾患、痔など

・腎の病(東洋医学 ⑫~⑯)
下腹部の痛み、下痢便秘、お腹が張る。
婦人科疾患。

・歯痛

お体の前、
中心を通ります。

主治穴は
列缺(東洋医学⑨の図参照)

2穴治療の場合には
列缺
照海(東洋医学⑭の図参照)

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田敬一

2010年7月7日水曜日

東洋医学57


衝脈

衝脈の兆候は
・脾、胃の病(東洋医学22から29参照)

・心の病
{胃は調子が悪くなると上に
氣が行きますので、上にある心に
熱(要らない働き)が多くなり
心の病(東洋医学17から21)となります}

・脾は全体を養っている為
他の蔵の病として
自律神経、精神、泌尿器などの症状

・特に血とのかかわりが深く
  婦人科疾患

衝脈の反応で
公孫が軟弱になっている
ことがあります。

普段から胃腸が弱い方は
軟弱です。

急性期では
お酒を飲みすぎ
二日酔いなどの時、
軟弱な反応の場合もあります。

主治穴は
公孫(東洋医学29の図参照)

2穴治療の場合には
公孫
内関(東洋医学21の図参照)


青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年7月5日月曜日

東洋医学56


陰維脈

陰維脈の兆候は
・心、心包の病(東洋医学17から21参照)
・胃の病
(胃は調子が悪くなると上に
氣が行きますので、例えば乗り物酔いなど
胃の変調から胸に病が上がっているもの)

いつも図がわかり難くて
申し訳ないのですが

ふくらはぎ、太ももの内側から
腹筋の横に沿って
胸から咽喉まで

流注上の症状。

主治穴は
内関(東洋医学21の図参照)

2穴治療の場合には
内関と公孫(東洋医学29の図参照)

硬貨と使用する場合は
清潔に消毒を
してください。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年7月3日土曜日

東洋医学55

主治穴は
外関です。
(10円玉or磁石の+)

2穴治療の場合は
外関(10円玉or磁石の+)
臨泣(1円玉or磁石の-)
です。
帯脈と反対となります。

1穴と2穴治療の
判別の1例として
肩こりの場合、
左右差が無くなる方が
治療が有効ですので
同じ強さで
肩こりを
押さえて
よりバランスの良い方”を
選択してください。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年7月2日金曜日

東洋医学54


陽維脈

陽維脈の兆候は
・肩こり
・手足の外側の痛み腫れ
・肩痛
・片頭痛
・歯痛
・自汗、盗汗
・肝胆の病など

画像に示しました
お体の
側面が陽維脈の
流注です。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年7月1日木曜日

東洋医学53

帯脈の主治穴
臨泣(10円玉、磁石の+)

2穴治療の場合は
外関(1円玉、磁石の-)
をたす。

7分から30分ぐらい
留置して
様子を見てください。

「気分が悪い」
「ふらつく」

など
御座いましたら
すぐに外して下さい

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一