2009年4月23日木曜日

淡婆姑


江戸時代の医者で
岡本一包という
名医がおられました。

この方は、
「曽根崎心中」で有名な
近松 門左衛門の弟です!

鍼灸・漢方薬などの著書を
たくさん残されていますが、
「和語本草綱目」
という本に
淡婆姑(タバコ)について
書いてありました。

氣の巡りを早くさせ
陰(体の潤い)を
消耗させてしまうなど有害な
記述だけでなく
氣の巡りが早くなることで
体の活性化、お酒の酔い覚めになる
など効用も書されています。
(少量という意味で
 過ぎれば必ず有害とあります)

喫煙はお勧めではありませんが、
無理をなさっていて過活動な方や、
ストレスのはけ口として
喫煙されている方が
急な禁煙をなされても
心身のバランスを
崩す場合がある様思います。

少しずつ過活動が抑えられ
喫煙以外のストレスのやり場を
模索しながら
禁煙へと向かってゆければと
思います。

「百害あって一利なし」
と思われる事柄にも
ほんの少し「利」
があるかも知れません。

人間関係においても
嫌いな人は
「お会いしたくない」
ですが、
その人から得られる気づきが
隠れているかも知れません。

変なプラス思考で
嫌いな人を好きにならなくても
いいでしょう。

しかし、
「人のふり見て我がふり治す」
「自己表現でかけている部分を極端に表現している」
自分に似ているから嫌い
自分が抑えていることを表現するから嫌い
などが、あるかも知れません。

「一利」も無いこともあると思います。
そこで「一利」を見つけられることが
出来ればと思います。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2009年4月6日月曜日

花粉症~

花粉症についてですが、
私自身、18年目の花粉症です。
この間に仕事、考え方、生活が
変化しながら、

鎖骨を叩く。
後頭部を緩める
(青竹のような形で固めの枕を使用する)
頭のお灸
食事や運動。リラクゼーション。

いろいろ対応してきました。
スギとヒノキに
アレルギーがありますので
2月~5月だけですが
大変でした。


今年は1日だけ
症状のひどい日が
ありましたが、
楽な日が多かったです。

現在、気をつけていることは、
「冷えにくい体を保つ!」
です。
逆に言えば、
冷えやすいことを避ける。
しかし、単純に温めるという訳では
ありません。

冬場~発症時期の
発散を抑え
「氣が消耗しないように!」
(過度の刺激物、肉食、果実、アルコールの飲食。
過度のストレス、過度のSEXなど)
目安としては、冷や汗が手足、体に出ないように上記を過度に行わない。

運動や暑くて汗をかくのは
宜しいのですが、
少しの刺激で汗をかくのは
氣が消耗しているからです。

脉では、(参考
弱く細い方は特にお気をつけください。

ほか、尺が弱く
寸が強い方も
のぼせが強いので、
悪くなりやすいです。

ただ、ストレスになることは
良くありませんし、
「発散することも時には大事です。」

お体と相談しながら
過ぎないことを心がけ
ご自身に合った
養生をして頂ければと
思います。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2009年4月1日水曜日

脉診~左右の脉

フォーラムにおこし頂けなかった
皆様には馴染みの無いお話かも知れませんが
一読頂ければと思います。

3月29日のフォーラムで
ご質問いただきました
「脉診は左右のどちらを診るのが良いですか?」
口頭でもお答えさせて頂きましたが
改めてご説明させて頂きます。

脉診は両方の脉を診る事をお勧め致しますが、
「男は左、女は右」
と古来より言われまして
男性は左が優位で
女性は右が優位とされます。

左は、氣の発散性を表し
一度に使える氣の量を表します。
「男性の方が力がある」など
心身ともに使える力を現しています。

右は、氣の求心性を表します。
女性は、お子様を授かる権利がありますので
おへその下を中心に氣を集めることが重要です。

しかし、女性でもお体が丈夫でお仕事も
男性より能力のある方もたくさんおられます。
全体として比べた場合の比較であり
個人では一概には言えないです。

ただ男女とも優位であるべき脉に
力が無ければ、
調子が良いとは言い難いです。

男性で左の脉に力が無ければ、
お疲れが取れない感じで
お仕事にも差し障ることも・・
女性で右の脉に力が無ければ、
月経などに異常をきたすことも・・

病名は医師の診断が必要ですし、
専門の施術者に
脉診を診てもらわないで
安易に「~が悪い」とは考えないほうが
良いです。

しかし傾向として、
脉に偏りがある場合に、
生活習慣を見直されることはお勧めです。

男女ともいつもより
脉に力が無いと「気疲れ」
の場合が多いですが
特に左の脉に力が無いと言う事があります。

皆様のご参考になればと思います。

次回は、花粉症についてのお話
(脉診も織り交ぜていきます)
 
青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一