2010年5月27日木曜日

東洋医学32

前回の投稿で
お話を致しました
体表の氣を衛氣(エキ)
体内の氣を営氣(エイキ)
*東洋医学⑩参照
*東洋医学25参照
といいます。

これらの氣が
流れるルート(順番)を
経絡流注(ルチュウ)と
いいます。

胃から始まり
手太陰肺経→手陽明大腸経→
足陽明胃経→足太陰脾経→
手少陰心経→手太陽小腸経→
足太陽膀胱経→足少陰腎経→
手厥陰心包経→手少陽三焦経→
足少陽胆経→足厥陰肝経→
胃に戻り
再び手太陰肺経へ
めぐります。

青龍サコダ鍼灸治療院
 迫田 敬一

2010年5月24日月曜日

東洋医学31


氣は太陽が
出ている時には
体表に多く流れ、
太陽が出ていない
時には
体内を多く流れています。

に痛みや症状が
出現するお体は、
お体の
(要らない熱・はたらき)、
すなわち
病体がある方です。

ガン、うつ病に
寝汗が多く見られのも
「病が深い」からです。

体表を陽
体内を陰
ですから
上記は
陰の変動」です。

陽の病より
陰の病のほうが
治りが遅いです。

風邪でも
陰の病ですと
長引きます。

陽の部であります
体表に氣が多い
日中は、
活動力があり(氣)

陰の部であります
体内に氣が多い
夜間には、
治癒力があります(血、水)

回復には
質の良い眠り
とても
「重要です」

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一




2010年5月22日土曜日

東洋医学30


経絡説

経絡とは、
氣が流れる
“ライン”です。

規則的に
分割されているのではなく
それぞれの
氣の性質
体調、年齢、季節など
により
それぞれの氣の範囲
違います。

よく線で引かれた
経絡の図がありますが
実際には
厚みも深さもあります。

川で例えますと
経は太く流れる川
絡は太い川をつなぐバイパス

氣は全身を
すみずみまで流れることで
心身を栄養し、
治癒力があります。

氣が少なくなったり
氣の流れが悪い状態があると
病、症状
発症します。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年5月21日金曜日

東洋医学29


五志は「
思い過ぎは
脾土を痛めます。

思い巡らせ
考えすぎると
消化器の働きが
悪くなります。

自分らしい
自己表現が出来れば
良いと思います。

よく使われるツボの1例
大都(ダイト)
咽喉の腫れ
三陰交(サンインコウ)
下肢の冷え、弱り。婦人科疾患全般。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年5月19日水曜日

東洋医学28

水分を摂ることは
大事な事ですが
脾土が吸収できる
許容範囲を超えてしまうと
脾土が働かなくなり
だるさ、むくみ、関節痛など
出現します。

これから暑くなりますが
冷たい飲食を摂りすぎると
胃も筋肉で出来ていますので
働きが悪くなり
上記がさらに悪化いたしますので、

お体と相談し
口の中が湿気ていないか
食欲が無いor有り過ぎ
口内炎、味覚障害がないか
顔のむくみ、全身のだるさ
このようなときには、
冷たいものは控えて
温かい飲食物を
ゆっくり摂ってください。

水分の摂り過ぎ
吸収できず対応できませんので
スープは残す」など
加減がおススメです。

循環を促すのに
汗をかくことも良いです。
体力の無いときは
動かず汗をかく
体力のあるときは
動いてかく

寒い時期であれば
汗をかくより
水分摂取を
控える事
優先です。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年5月18日火曜日

東洋医学27

関節(関節包)を栄養し
動きを滑らかにする
関節液も脾土の氣が
係わるため低下すると
関節痛になりやすく
筋肉も栄養が行かず
無く細くなり、
関節の病となり易いです。


脾土は湿気に弱い為
湿度が多い日本などは
少ないハワイと比べ
負担が多く
関節痛や
消化器の不調が
多くの方に見られます。

氣が少ないときには
逆効果ですが
四肢を良く動かすと
脾土の働きを活性化します。

口、唇は脾土の
調子を表します。
よだれが多いor少ない
口内炎など口の症状
味覚障害は
脾土の変動です。

唇の厚みや色で
脾土の変動を捕らえる
事が出来ます。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年5月17日月曜日

東洋医学26

脾土が飲食物から
栄養と水を吸収し
全身へ送ることで
脉、筋肉、皮膚、蔵府など
栄養があり
やわらかく
ゆるむ」性質があります。

脾土の変動(虚実)により
営氣が低下する事で
ゆるみ過ぎてしまい
だるさとなります。

良いゆるみ」と
悪いゆるみ」が
あります。

脾土が水を吸収する
能力が低下すると
口の中や舌が
水っぽくなり
むくみ易くなります。
特にお顔のむくみとなります。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年5月14日金曜日

東洋医学25


脾土のはたらき
運化(ウンカ)
陽の作用を
昇清(ショウセイ)”といい
飲食物を
消化、吸収し
後天の氣を作り
肺へ送る作用を
肺で氣血水となり
全身へ送り届けます。
(形のない氣を上に!)

陰の作用は
降濁(コウダク)といい
吸収した残りの
糟粕を下へ運びます。
(形のあるものは下に!)

統血(トウケツ)
先進へ配布される
血の原料となる栄養物には
営氣(エイキ)という
氣があり
血を脈外へ出さない
働きがあります。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年5月12日水曜日

東洋医学24


脾土は変化させる氣です。
飲食(形)を消化し、
氣に変化させる。
形=
氣=
変化させます。

最も陰な物を受ける陰蔵である性質。
最も陽である氣を作る陽蔵である性質。

画像は古代中国で
”を表す
空想上の獣神
麒麟です。

上がを表す龍(上昇)
下がを表す馬(土台)
(龍馬で麒麟です)

陰陽論でいいますと
陰極まれば陽となる
陰陽論の基本的な考え方です。
(占いで有名な易経という陰陽論を表した書物があります。
 欧米では「変化の書」と訳される由縁です)

青龍サコダ鍼灸治療院
 迫田 敬一

2010年5月11日火曜日

東洋医学23



人体で土の性質を
脾土(ヒド)と呼びます。
・心腎=生命維持に重要な先天の氣
(生まれながらに持っているエネルギー)
・肺肝=氣血と氣血を運搬する氣
(活動するための氣)

飲食を消化、吸収し氣(後天の氣)に
変化させ心腎肺肝に供給する。
重要な役割があります。

古代中国で
李東垣という方が著された。
「脾胃論」という書物があります。
「健康は脾胃が働き良ければ大丈夫」
という考えがあるのですが
臨床的に納得する事も多いです。

胃はご存知と思われますが、
脾はイメージし難いと思います。

現代医学でいう脾臓は
血液に関係が深い臓器ですが、
東洋医学では消化器系です。
(以前の投稿に書きましたが、
 「解体新書」の和訳の際、
 「卑」という文字を意味嫌い
 消化器に分類されませんでした)

青龍サコダ鍼灸治療院
 迫田 敬一

2010年5月8日土曜日

東洋医学22


土について
土用、湿、中央、昼下がりなど
自然界では表され
すべての氣を助ける
土台です。

陰陽どちらにも
変化し易く
陰陽どちらの
性質を持ち
中間的な氣です。

人体では、
脾、胃
肉、唇、乳など
表されます。

病気の兆候として
消化器、味覚障害
だるさなど

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年5月7日金曜日

東洋医学21



心火は
働き続けなくてはならない
氣です。

運動などでの
血行促進
表現豊かな心
(喜怒哀悲思驚恐)は
心火の働きを促進します。

度が過ぎる
命の時計の針
進めてしまいますので、
年齢、体力など
その時のお体に
程よい刺激が良いです。

氣(生命力)のない時に、
一般常識で良いとされる
運動や精神刺激も
有害となりますので
ご注意ください。

よく使われるツボの1例
・神門(シンモン)便秘、チック、神経症 
・内関(ナイカン)乗り物酔い

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一